マッダレーナ・シストの世界。
浜松町スタジオ近くのイタリア街で、”マッダレーナ・シストの世界” という展覧会を観ました。マッダレーナ・シスト(1951-2000)は国際的にも著名な、イタリアンヴォーグやエル・デコなどの誌上で活躍した国際的に著名なイラストレーターということですが、私は今回初めて知りました。
”時代の精神をたくみに捉え、非凡な才能のみならず、特有のアイロニーをたたえた鋭いまなざし、現在を捉え、記録したいという彼女の思いが反映されています。”チラシより
普段は解説をメモすることはあまりないのですが、”新しい社会性のマルチソファ” 2000/1 という作品の解説が面白かったので、メモしてみました。私はギター弾いて歌うのが好きですが、やっぱり誰かとアンサンブルするのは楽しいです。どんなに個別化していったとしても、生まれるときも死ぬときも一人だろうと、生きてる限り一人では生きてはいけない。
”ますます孤立し、個別化している。ますます自分ひとりですべてが成り立つ。連れがいるとしてもだ。一人なのではない。連帯感がないのだ。しばしば自分自身を相手に、あるいはコンピュータを相手に対話をし、ビデオやテレビゲームに夢中でうわの空になっているのだろう。リモコン一つでよい音楽を聴くことができるのを幸せとする人もいれば、年齢層によって好みに合ったCNN~MTVまで世界の599のチャンネルで、自由に駆け巡っている物知りな視聴者もいるだろう。すなわち社交的だが距離を置き、会話を好むがある一定の限度まで。。。。子どもはゲームのジョイスティックを操作できないうちは、不思議なことに人間的な関わりを求める。”
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