NIPPONの夏@三井記念美術館。
都会のビルの中にある美術館はオアシス。三井記念美術館に行って参りました。お江戸オフィス街の中で、安らぎのひと時を与えてくれるようなスポットでした。
開催中の企画展は、”NIPPONの夏”。江戸時代の日本の夏はどうだったのか、ちょっとタイムスリップして来ました。今年もすっかりあつ~いお江戸です。こうい時期はビアガーデン、ビールなどで暑さをうるおすのでしょうが、下戸の私は、濃厚なチョコレートアイスクリームといちごのカキ氷でしのぎました。
江戸時代はエアコンも扇風機もありません。いったいどんなふうにして暑さをしのいでいたのしょうか??っていう答えもちらっと見えた展覧会でした。展示室はちょっとクーラーききすぎってくらい冷えてましたが、大事にされている作品を見ると和み、うれしくなります。
円山応挙の瀑布図は岩にあたる滝が涼しげ、葛飾北斎の浴衣を着たS字型の美人図や喜多川歌麿の入浴しようとしている瞬間を描いた裸婦。江戸時代の夏の女性を偲ばせます。歌川広重の隅田川にかかる新大橋での夕立。それから夏のお着物。夏のお皿。夏の昆虫の小物。
それから、両国の隅田川遊びを楽しむ人々の風景を描いた作品もにぎやかで江戸情緒満載でした。江戸時代には5月28日から8月28日まで開放されていたそうです。今はとてもあの川の中で川遊びしたっていう跡形もないのが残念です。あの川で江戸時代の人たちは川遊びを楽しんでいたとは!
それから、織田有楽斎の国宝茶室の再現が常設されています。名前が如庵(ジョアンと読みます)。ジョアンと言ってもジョアン・ジルベルトではもちろんありません。禅語の打眠と書かれた掛け軸にも渋さの極みを見ました。しかし、ジョアンの世界は禅の世界に通じているとと感じたりします。
建物は壮麗、品位、簡素をキーワードに建てられた昔のビルも残してあると言うことです。古いビルを残しつつ新しく建築するのはとても難しいらしいです。古い建築がどんどんなくなっている中で、うれしいです。
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