こどもの日に、伊勢昌之さんの童謡CD.
JAPANISMO/伊勢バンド
私がまだブラジル音楽の魅力を知って間もない頃、かつて約1年習っていたギタリスト、伊勢昌之さん(1942.4.27~1995.2.7)の、童謡曲集のCDは、聴くたびに、胸が締め付けられる、ので、聴くのに心がまえみたいのが要る一枚です。最晩年の約一年間、伊勢さんに出会えて、その音楽に触れられたことはとてもラッキーなことだったにちがいない。
時間とともに聴くたびにあらたな発見があり、やさしかった生前の伊勢さんを想いだし、センチメンタルな気分になります。でも、私がギターをひいたり、歌ってるといまだに近くに居てくれるそんな存在のギタリストです。
こどものようにピュアなハートを持った伊勢さんは、いろんな奇行みたいなことで、有名?だったみたいですが、子どもだった私に”好きなこと(音楽のこと)だったらいろんなこと我慢できるでしょう?”と親心を持って接してくれたり、音楽、ギターの楽しさを真剣に伝えてくれたのでした。伊勢さんのやさしさが一杯な音楽の泉が一杯湧き出ています。
と思いいれたっぷりですが、にほんの童謡を伊勢さんのスパイスで料理したサウンド、ジャズやブラジル音楽のエッセンス、伊勢さんの信じた世界はあまりにやさしく、繊細。
永遠に解けないなぞを追いかけるより、こんなCDを残してくれて、ありがとうございますとほんとうに思います。
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コメント
そうでしたか、伊勢さんのそんな晩年にギターを習ってたんですね。僕も生徒だったのですが、あなたと同感です。いまだに先生の音が心の中を流れています。教えてもらってたんでしたら、先生の興が乗ってきたときに目の前で奏でる抜群の4ビートや、ボサノバは聴きましたよねっ。CDも凄いけれど、なんといっても7弦ギター1本で目の前で奏でる即興演奏には毎回鳥肌が立ったものです。 そんなことないですか? …貴方もボサノバを習っていたのでしょうか。先生は、ギターだけでなく生活とか全てに於て同じ模様がしていたように思うのですがどうですか? 当時僕は伊勢さんが住む松原の近くに引っ越してきて、自分の演奏が終わるとそのまま週に2~3回は先生の家までやって来ては、朝まで2人で遊んでいたものです。スパゲッティを作ったり、真夜中の都内をクルマで走り回って、頼まれもしていないのに勝手にギターやパーカッションを持って深夜のライヴハウスに乗り込んでいったり…奇行で有名な先生ですが、奏でる音が素晴らしいから、どこにいってもみな歓迎してくれたものです。私は今はもう音楽を仕事にしていませんが、その頃に培ったものを今も大切にしています。 貴方も多かれ少なかれ同じよう
投稿: びおらおん | 2010年1月24日 (日) 04時48分
伊勢さんの話題ができてとてもうれしいです。コメントありがとうございます!明日2月7日は伊勢さんのご命日ですね。あれから15年も経ってしまいました。でもとても懐かしいです。
私もボサノバ習っていました。まだはじめたばかりの頃で、習い始めて一年ちょっと位で他界されたので、もっと伊勢さんのサウンドに触れていたかったです。びおらおんさんは、伊勢さんのとても近くにいることができて、よかったですね。
最近お弟子さんだったという、大橋さんというウクレレの先生にもお会いしました。しばらく続いていた、伊勢さんを囲む会ってもうやってないんですよね。いつか門下生の同窓会みたいのできたらよいですね。
投稿: sanaenasa | 2010年2月 6日 (土) 22時46分