文化・芸術

2673年、初春。

昨年はたいへんお世話になりました、

こころより御礼申し上げます。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

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2673年っていうのは、、、皇紀でいうところの今年の年です。私は昨年12月に初めて知りました。皇紀とは、日本書紀に記されている神武天皇(初代天皇)即位の年(西暦の紀元前660年にあたる)を元年として起算した、日本独自の紀元表記だそうです。

お正月って、日本の風習文化をいつもより感じる季節です。原点にかえり、今年は日本のことをもっと知りたいです。

三が日はお正月らしい日を過ごしました。普段のみなれていませんが、朝からお正月なのでお神酒をのみました。少量なのに、喉がかわいて、眠たくふわふわでした。

元旦に近所の氏神さまに父とお参りに行きました。父の柏手がとても大きかったです。後ろに並んでいた人がびっくりしていたように。

毎年恒例の箱根駅伝は、今年は母校が出場するので特に楽しみでした。お正月から勇気を頂き、励まされます。

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昨年12月に遡ります。ちょうど選挙投票日に、自動車教習所でしぼられた後、選挙投票に行く前に、旧友の日本画家、小野池草介さんの展覧会に行きました。文京区にあるギャラリーniwにて、”きもの娘 2672”” というタイトルの展覧会でした。

草介さんとお話ししているうちに、自国、日本について知ってるつもりで知らないことが多いことに愕然、気づかされました。

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~双蝶~   絹本彩色・箔 皇紀2672年作 72.8×72.8cm   パンフレットより。 

写真やネットでは質感まで伝えるのどうにも難しいですが、日本画の手法にのっとた描き方、それから材料を使われてます。目は猫の目に似ている。ご本人は大の猫好きです。

絵を買うという感覚や習慣は、残念ながら、なかなか一般的ではないけど、この世の中に一点しかない美しいものが家のどこかに飾られるって最高の贅沢だなと思います。

昔の日本、大和魂の優美をほのかに感じつつ、現代的な美人画でした。この日、画廊は澄んでいる空間、聖域のように感じました。日本の古式ゆかしい古きよき時代と今はいろいろ違うけれど、日本を愛してやまないことが絵からもお話からも伝わりました。かくときは一人アトリエで、最初から最後まで孤独な独創世界。たゆまずひたむきに続けるということの信念や勇気たるやいかに。

草介さんの描かれた絵には、キリスト教暦ではなく、皇暦が書かれています。意外と知られていませんが、日本は世界最古の国とギネスにも認定されているそうなのです。

http://souske.net/

5月に高円寺で、6月にイタリアで展覧会を予定されています。

Sousuke_san_3_3 ~グラジオラス~

実物まためでたいです。

謹賀信念。

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大岩オスカール展@東京都現代美術館。

日系ブラジル2世の大岩オスカール展を観に東京都現代美術館に行きました。サンパウロで生まれ、サンパウロ、東京、ニューヨークを行ったりきたりされているそうです。初めの部屋の東京下町の絵が、独特なノスタルジーがありました。下町生まれ育ちの人にはかけないような独特な懐かしさを感じました。

東京都が気合を入れて作った現代美術館なのですが、別の意味赤字で有名です。都心や上野の美術館はいつも混んでるイメージですが、土日以外空いているっていうのが魅力だったりします。木場公園に隣接している、広い空間は贅沢な空間です。建物がお気に入りです。外からも中からもいろんな角度から見ると、面白い発見があります。企画展3階エスカレーターの踊り場の空間は、天井の高い広い現美ならではの贅沢な眺めです。今日でオスカール展は終わりなので、ここから見る絶景は次の企画展が始まるまでみれないわけです。

現美では、08年10月22日~09年1月12日まで、ブラジルへの移民100周年を記念する”日本ブラジル交流年”関連事業の一環として、森山大道がサンパウロ、ミゲル・リオ=ブランコが東京を撮る。という企画展が予定されています。楽しみです。

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マッダレーナ・シストの世界。

浜松町スタジオ近くのイタリア街で、”マッダレーナ・シストの世界” という展覧会を観ました。マッダレーナ・シスト(1951-2000)は国際的にも著名な、イタリアンヴォーグやエル・デコなどの誌上で活躍した国際的に著名なイラストレーターということですが、私は今回初めて知りました。

”時代の精神をたくみに捉え、非凡な才能のみならず、特有のアイロニーをたたえた鋭いまなざし、現在を捉え、記録したいという彼女の思いが反映されています。”チラシより

普段は解説をメモすることはあまりないのですが、”新しい社会性のマルチソファ” 2000/1 という作品の解説が面白かったので、メモしてみました。私はギター弾いて歌うのが好きですが、やっぱり誰かとアンサンブルするのは楽しいです。どんなに個別化していったとしても、生まれるときも死ぬときも一人だろうと、生きてる限り一人では生きてはいけない。

”ますます孤立し、個別化している。ますます自分ひとりですべてが成り立つ。連れがいるとしてもだ。一人なのではない。連帯感がないのだ。しばしば自分自身を相手に、あるいはコンピュータを相手に対話をし、ビデオやテレビゲームに夢中でうわの空になっているのだろう。リモコン一つでよい音楽を聴くことができるのを幸せとする人もいれば、年齢層によって好みに合ったCNN~MTVまで世界の599のチャンネルで、自由に駆け巡っている物知りな視聴者もいるだろう。すなわち社交的だが距離を置き、会話を好むがある一定の限度まで。。。。子どもはゲームのジョイスティックを操作できないうちは、不思議なことに人間的な関わりを求める。”

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